スクーターの出足を良くしたい!駆動系部品、クラッチスプリングの役割

クラッチスプリング 交換

どうもこんにちは^^

きょうすけです。

スクーターの駆動系部品に関して、これまで何度かお話させていただきました。
それぞれ違う役割の部品が重なり合いスクーターは動いています。

今回はお話させていただくのは『クラッチスプリング』という部品に関して

スクーターの出足に不満がある方は、一回交換してみると面白いかもしれませんよ♪


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クラッチスプリングとは?

スクーター クラッチスプリング
▲ クラッチシュー

普段からスクーターを足として使用している方には聞き覚えがない部品かもしれません。
『クラッチスプリング』は上記の画像で言うと”赤色のバネ”がそれに当たります。

クラッチスプリングはクラッチシューを繋ぐようにして使用されていることが多く、その数は大体3個

実はこの部品が”スクーターの出足”に大きく関与しています。

クラッチスプリングの役割

クラッチスプリング 交換

まずは、クラッチスプリングの役割をお話する前にクラッチシューについてお話ししましょう。
スクーターのクラッチシューは遠心力を利用し、リアタイヤに駆動力を伝達する役割を担っています。

クラッチシューは3つ部品からできており、その個々の部品が今回交換を行うクラッチスプリングによって固定されています。
このクラッチスプリングが伸びることにより、クラッチシューは遠心力で広がり、外側にあるクラッチアウターと繋がることでリアタイヤが駆動するようになっています。

スクーター 仕組み クラッチ
▲ スクーターのクラッチの仕組み

1, アクセルを開き、ドライブベルトが回転することでプライマリ/セカンダリシーブが回転
2, シーブに繋がっているクラッチシューも共に回転する
3, 遠心力によりクラッチシューが開いていく(この開く具合を調整するのがクラッチスプリング)
4, 開いたクラッチシューが、クラッチアウターへとあたる
5, クラッチアウターが回転することで、ドライブを通じてリアタイヤを回転させる

簡単に説明すると、こういった原理でエンジンの駆動力をリアタイヤへと伝えています。

では本題、クラッチスプリングを交換することで何が変わるのか?

スクーター クラッチスプリング
▲ 中心から外に向かって開いていきます

クラッチシューは遠心力で開くことにより、クラッチアウターへと繋がるようになっています。
この開いたり閉じたりというのを可能にしているのがクラッチスプリングです。

スプリング自体を硬くし開き辛くすることで、必要な回転数が高くなります。
そして繋がった時には、より回転数が高い時に繋がりスタートダッシュが鋭くなります。

例えば、ノーマル対比10%硬いクラッチスプリングを使用した場合
4000rpmでクラッチインしていたのが、4800rpmまで回さないとクラッチが繋がらない

クラッチミートタイミングをより高回転へ移行させることで、非力な低回転域での動力は伝達させず、いわゆる2速発進のような素早いスタートダッシュが可能になります。

因みにノーマル車両に使用しても効果が発揮されない場合があります。
あくまでエンジンやマフラーや駆動系をチューニングされている車両向けです。

クラッチスプリングにも種類が色々

さて、クラッチスプリングの役割を説明させていただきましたが理解していただけたでしょうか?

クラッチスプリングには一概にこれを付ければ良いというものはありません。
他の駆動系部品との兼ね合いもありますので、それに合わせて調整していく必要がございます。

クラッチスプリングにも”ノーマル対比〇%アップ”と何種類かの強化スプリングがございます。
ノーマルと比べて〇%硬くなり、必要な回転数もそれだけあがりますよと言うものです。




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