【ラップ塗装】缶スプレーでOK!成功させる4つのポイント。やり方や必要な道具を徹底解説
【難易度】中級(塗装の知識、場所が必要になります)
【作業時間】5日前後(短時間の乾燥含む)
【予算】5,000円前後~(スプレー缶の場合)
カスタムペイントとして人気の「ラップ塗装」
下地に浮かび上がる複雑な模様が、上塗りのカラーに閉じ込められているみたいでカッコいいですよね。
難しそうに感じますが、やってみるととても簡単
市販のスプレー缶で十分に再現することができます
ココでは、ラップ塗装のやり方、必要な塗料をご紹介。
模様の付け方や、発色をコントロールするためのポイントを解説しています。
目次
必要な道具
サランラップ
家庭にあるサランラップで問題ありませんが、硬いものの方が塗料が乗りやすく模様をつけやすいです(ポリラップ等)
塗料
ベースカラー
基本はブラック系の色を使用します。
暗いカラーの方が、ラップ模様が目立ちやすく、キャンディカラーに負けないのでオススメです。
シルバー
ラップ模様をつけるためのカラーで、一般的にはシルバー系を使用します。
シルバーと言ってもたくさんありますが、種類は問いません。
キャンディカラー
仕上げたいカラーを選びましょう。暗いベースカラーに対しては発色せず、ラップ模様の部分のみカラーが出ます。ココでは「キャンディレッド」を使用。
クリアーに5%前後カラーを混ぜることで再現することも可能みたいです。しかし、透明感などはキャンディカラーの方がイイみたいです。
こちらは後日検証いたします。
クリア
仕上げ用のクリアです。タンクなど、ガソリンが付着する場所には「2液式」を使用してください。
ミッチャクロン
上塗りの塗料を強力に密着させることができます。ペーパー研ぎが不要になる便利商品です。
今回は塗料を付ける表面積が少ないので使用します。
成功させるためのポイント
- 奥行きを出すなら、模様付けは数回に分けよう
- シルバーの量で発色をコントロール
- キャンディカラーはタレやすいので注意
- 研磨するならクリアは厚く
一度に多くの模様をつけるのではなく、数回に分けてることで段差ができ、奥行き感がでます。もちろん一度に多くつけても問題はありません。
キャンディカラーは、シルバーの上では発色し、暗い色の上では発色しにくいです。
厚く吹くことで、発色を強くすることも可能ですが、基本はシルバーの量で、全体の色合いを調整しましょう。
全体を暗く仕上げたいのであればシルバーの量は少なめに、逆に色を目立たせたいのであればシルバーを広範囲につけましょう。
一度に多く厚塗りせず、数回に分けて行いましょう。
仕上げに、研磨やコンパウンドをされる方は要注意です。
ラップ模様を付けた表面はデコボコしています。クリアの厚みが足らないと、せっかくの模様を削ってしまう可能性がありますので、仕上げのクリアは厚く塗りましょう。
作業手順
1 | 下地処理をする | [使用塗料] サフェーサー |
---|---|---|
2 | ベースカラーを塗る | [使用塗料] ブラック |
3 | ラップ模様を付ける | [使用塗料] ラップとシルバー |
4 | キャンディーカラーを塗る | [使用塗料] キャンディーレッド |
5 | 仕上げる | [使用塗料] 2液式クリア |
下地処理
1 | 古い塗装を剥がす |
---|---|
2 | ペーパー(400番)で磨く |
3 | ミッチャクロンを吹き(20分放置) |
4 | サフェーサーを吹く(1時間以上乾燥) |
5 | ペーパー(600番)で仕上げる |
塗装の食いつきを良くするために、下地処理はしっかりと行いましょう。
今回は表面積が少ないため、ミッチャクロンを吹いてから塗りました。
ベースカラーを入れる
そこまで厚く塗る必要はありません、下地が見えなくなる程度で大丈夫です。今回はクリアを厚くするので、2度塗り程度としました。
次の工程に入る前に、30分ほど乾燥させましょう。
サランラップで模様をつける
適量のサランラップをクシャクシャにし、シルバーを吹きかけます。
その後、スタンプするように模様を付けていきます。
数回に分けて行うことで段差ができ、奥行きが生まれます。
シルバーを一気に吹きかけ、後からラップをあて模様を付ける方法もあります。
こちらの方が表面積を多く取れますので、模様を強く付けたい場合に向いています。
ベースカラーとの色面積は、シルバーで調整しましょう。
キャンディカラーで色付け
キャンディーカラーを吹きかけます。
何度か重ね塗りをすることで色の濃さを調整できます。好みの色になるまで重ねましょう。
クリアで仕上げる
最後にクリアでコーティングをします。
タンクなど、ガソリンがかかる場所には2液式を使用しましょう。
(任意)コンパウンドで鏡面仕上げに
1 | ペーパー(1500,2000番)で水研ぎ |
---|---|
2 | 液体コンパウンド(肌調整用)で磨く |
3 | 液体コンパウンド(仕上げ用)で磨く |
4 | 液体コンパウンド(艶出し用)で磨く |
クリアの仕上がりに納得がいかない場合や、鏡面で仕上げたい方はコンパウンドで磨くと良いです。
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液体コンパウンド(肌調整用)
液体コンパウンド(仕上げ用)
液体コンパウンド(艶出し用)
ロゴを入れてアレンジしてみた
シルバーの上のみ発色するキャンディーカラーの特性を活かして、少しアレンジを加えてみました。
マスキングを使用し、メーカーロゴをシルバーで着色。
写真ではわかり辛いですが、しっかりと発色してくれています。
”オシャレは足元から”とイイますが、ファッションで言うところの靴下、スクリーン越しにしか見えない場所ですが良いアクセントになっています。
ラップ塗装では、このようなアレンジも可能です。自分だけのオリジナルを作りましょう。
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