粘度が変わると?マルチグレードってなに?エンジンオイルの粘度を解説

オイル粘度_サムネイル

エンジンオイルを選ぶ上でとても重要な「粘度」
間違った粘度を入れてしまうとエンジン出力の低下、故障の原因にもなりかねません。

表記方法も特殊で分かりづらく、粘度選びも難しいですよね。
ここでは粘度について解説させていただきます。

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SAE規格(粘度)

粘度表

● SAE規格とは

いわゆる”粘度”と呼ばれるもの。アメリカが「潤滑油の粘度」を定めた世界共通の規格。数字で表記され、小さければ柔らかく、大きいほど硬いオイルである。
柔らかいと流動性が高く低温での使用に向いており、硬いと耐摩耗性、油膜強度が高くなり高温での使用に向いている。

マルチグレード

● 現在販売されいる殆どのオイルに採用されている表記方法

現在殆どのオイルが「10W-40」といったマルチグレードで表記されている。
ハイフンを堺に、前半と後半で異なる条件での粘度を示している。

マルチグレード

● 前半部分(10W)が示す粘度(ウィンターグレード)

「W」はWinter(冬)の頭文字からもらっており、”どのくらいの外気温で使用ができるか“を示している。
この数値が小さいほど流動性が上がり、温まりにくい寒冷期においても低い温度で使用ができ、エンジン始動性、燃費に影響します。

● 後半部分(40)が示す粘度(サマーグレード)

高温時(100℃)での粘度を表しており、耐摩耗性、油膜強度が上がり熱に対して強くなります。オイルは熱に対して弱く性能低下を引き起こします(熱ダレ)
夏場など、熱を持ちやすい車両においては数値の高いものの使用が推奨されています。

シングルグレード

● マルチグレードが誕生する前の表記方法

配合技術などがまだ進んでおらずマルチグレードのオイルができてない時代は、シングル(モノ)グレードのオイルが使用されていました。
現在でもハーレー向けなどで一部販売がされており、「SAE50」などの様に表記されます。

シングルグレード時代は、秋口から冬にかけて粘度の低いオイルに、春から夏にかけては粘度の高いオイルに交換して対応していましたが、現代ではマルチグレード化のおかげで1種類のオイルでも通年使用できるようになりました。

粘度の変更をする例

  • 外気温が低いとき(冬場など)
  • 例)10W-40 → 5W-40
    粘度が下がるほど、低温での流動性が高くなります。そのため、始動直後からよく動いてくれます。

  • 常用回転域が高い場合(サーキットなど)
  • 例)10W-40 → 10W-50
    エンジンチューンされている(ボアアップなど)
    エンジンに負荷がかかりやすく、熱を持ちやすい状態です。

  • 空冷車
  • 例)10W-40 → 10W-50(夏場だけなど)
    渋滞が多い場合(特に夏場は注意)
    特に空冷車は走行風による冷却が重要です。渋滞に長時間はまるとエンジン内部の温度は即座に上昇していき、オイルでは保護しきれなくなります。

  • 旧車
  • 例)10W-40 → 10W-50
    エンジンのクリアランスが広く持たれている車両が多く、熱を持ちやすいです。空冷である車両が多いのも特徴ですね。

粘度を選択する上で重要なのは「エンジンの熱」「外気温」

上記は一例に過ぎません。近年ではエンジンのクリアランスが狭く、低粘度化も進んできています。
車両、使い方に合った適切な粘度を選びましょう。

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