【バイク】ブレーキフルード(オイル)の役割と交換時期、基礎的な知識など。命にも関わる”重要消耗品”です
どうもこんにちは^^
きょうすけです。
皆様日々のメンテナンスしっかり行っていますか??
今回は「命にかかわってくる重要な消耗品」のご紹介をさせていただきます。
その名も『ブレーキフルード(オイル)』
初めて聞くって方もいらっしゃると思いますが、交換の目安は1~2年
ブレーキフルードが劣化してしまうと、突然ブレーキが利かなくなってしまったりと大変危険です!
ここでは『ブレーキフルードの役割から基礎的なところ』を学んで行きましょう!
ブレーキフルードとは
ブレーキフルードとは、油圧式ブレーキにおいて使用される作動油のことです。
ブレーキオイルとも呼ばれていますが、作動油のため正確にはフルードと呼ぶのが適切です。
ハンドル周りにタンクが設置してある車両は油圧式ブレーキに該当します。
このタンク内にブレーキフルードが入っており、ここからブレーキホースを伝って、ブレーキキャリパーへと繋がっています。
また、ブレーキフルードには以下のような性質が求められます
・圧力による体積の変化が小さい
・-50℃でも凝固せず、200℃でも沸騰しない
ブレーキフルードはマスターシリンダーのピストンによって圧力をかけることでブレーキのピストンを押し出します。
また冬場には凍らず、ブレーキの熱にも耐えられる性能が求められます。
規格
ブレーキフルードには規格が定められており、車両毎に設定されている規格を使用する必要があります(主にマスターシリンダーの蓋に記載されてます)
普段なら規格などあんまり気にするものではありませんが、フルードにおいては重要なので目を通しておきましょう!
DOT規格 | JIS規格 | ドライ沸点 | ウエット沸点 | 主成分 |
---|---|---|---|---|
DOT3 | JIS3種/BF-3 | 205℃以上 | 140℃以上 | グリコール |
DOT4 | JIS4種/BF-4 | 230℃以上 | 155℃以上 | グリコール |
DOT5 | JIS5種/BF-5 | 260℃以上 | 180℃以上 | シリコーン |
DOT5.1 | DOT5同様 | グリコール | ||
なし | JIS6種/BF-6 | 250℃以上 | 165℃以上 | グリコール |
現在ほとんどの車両には”DOT4 グリコール系”が使用されています
DOT5 シリコーン系を使用している代表的な車両では「ハーレーダビッドソン車」が挙げられます
このようにマスターシリンダーの蓋には「USE ONLY DOT4 BRAKE FULID」などと、”DOT4を使用してください”という記載が必ずあります。
これを厳守していれば問題はありません。
なぜ規格が大切?
では、なぜブレーキフルードは規格が重要なのか?
それは沸点そして主成分が変わってくるためです。
DOT5にはシリコーン系が使用されています
グリコール系とシリコーン系は互換性が全くなく、完全に分離してしまいブレーキの動作に支障が出るので混用は不可能です。
そして上記の表を見てもらえばわかるように、それぞれ沸点に違いがありますので厳守しましょう(ドライ沸点・ウェット沸点については後述)
性能を示すドライ沸点・ウェット沸点
主流であるグリコール系のブレーキフルードには、それぞれドライ沸点・ウェット沸点と言うものが存在します(パッケージの裏にも記載されています)
ウェット沸点とは、フルードの吸湿率が3.7%での沸点温度。目安として1〜2年経った状態。
一年での吸湿はおおよそ2〜3%と言われており、使用していなかったとしてもそれは変わりません。
ではなぜ”吸湿率”が重視されるのかと言うと、ブレーキならではの理由があります。
ブレーキは高温になりやすく、ブレーキフルードの沸点は200℃以上あります。
しかしここに沸点が100℃の水が混入することで、その水が沸騰しエアーが発生し「べーパーロック現象」が発生します。
フルード、水等の液体が、ブレーキで発生する熱により沸騰し気泡が発生。その気泡が液体の流動や圧力の伝達を阻害し、結果ブレーキが正常に動作しなくなる。
フルードは1~2年で交換を
ここまでブレーキフルードの基礎を確認してみましたがいかがでしたでしょうか?
規格やら成分やらで最初は難しく感じるかもしれませんが、一回わかっちゃえばどうってことありません。
ブレーキフルードの寿命はおおよそ1~2年
命にも関わってくる重要なものなので、しっかりと定期的な交換を心がけましょう。
交換作業も後日取り上げさせていただきます♪
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